◎DISC REVIEW
70年代に『キモノ・マイハウス』で奇妙奇天烈オペレッタ・ロックを放ち、フレディに絶賛されたスパークス。80年代はテクノ、90年代はコンピューターサウンドと常に時代の最先端の音楽を追い求めてきた彼らの2006年作。今作では再びオペレッタ・ハーモニーが全開。曲調はフレーズの繰り返しが多く、ミニマル・ミュージックの様相も呈しているが、どこを切っても“スパークス・サウンド”。華麗で退廃的でシュールな音世界の洪水に身を委ねれば、簡単に異世界にトリップできる。(VARUBA/92点)