◎DISC REVIEW
クイーン風の大仰なアレンジ、悲劇のヒーロー的な歌詞、その手の音楽愛好家でないと、やや食傷を起こしてしまうかもしれない2006年発表の一枚。怖いモノ聴きたさで聴いてみると、純度300%のイノセンス・メロハー世界が広がる。17曲目のラスト、声とピアノのみのシンプルな楽曲では、ロビー・ヴァレンタインがジャクソン・ブラウンやカート・コバーンに匹敵する内相性を持ち、それを恐れずに出すことの出来る数少ないアーティストだと言うことがわかる。こんなに心を裸に出来るハードロッカーが、他にいるだろうか?(VARUBA/90点)