菅野よう子「Song to fly」


◎DISC REVIEW
2024年現在、日本人ソングライターとしては名実ともにトップの地位にある菅野よう子。彼女がまだ一部の耳の肥えたアニメ・ゲームファンの為の存在だった1998年にひっそりとリリースされた本作。荘厳かつ宗教的なブルガリアンコーラスで幕をあけ、トム・ウェイツ風の酔いどれソングが登場したかと思いきや、ヴァレンシアかと思わせるディコラティブな楽曲も登場する音のカレイドスコープだ。ビートリー風からクイーン風まで自在に操る音楽天上人、菅野よう子の真骨頂が詰まった一枚。今作以外ではAKINOに提供した「Genesis of Aquarion」や、私立恵比寿中学の変名ユニット五五七ニ三ニ〇に提供した「ポンパラ ペコルナ パピヨッタ」の漲るQueen感も感じて欲しい。


 

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