しばたはつみ「Singer Lady」


◎DISC REVIEW
1975年に産み落とされた日本歌謡界の最高の1枚『シンガー・レディ』。ルパン三世のOP曲等でお馴染みの大野雄二がバリバリのJazzFunkに仕立てたサウンドだ。70年代中期のしばたはつみは、キャリア中最高のポテンシャルを発揮しており、大野雄二との奇跡的な融合を果たした名盤だ。2010年にしはたはつみは亡くなってしまったが本作の輝きは年を追うごとに増すばかりだろう。「シンデレラ・シューズ」でシアトリカルに歌われるキャバレー風味は、フレディ・マーキュリーが、ライザ・ミネリやシャーリー・バッシーに抱いた親近感に通じる感性である。今作をQueen遺伝子に認定することが本サイトの本懐であると言っても過言ではない。


 

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