◎DISC REVIEW
オハイオ州を拠点に活動するグラム、オルタナバンド。今作は2012年に発売された4枚目のフルアルバム。フロントマンのエリック・ナリーのサルバドール・ダリかイヤミを彷彿とさせる奇天烈な出で立ちと、ロックアトモス全開のブチギレサウンドが超ゴキゲン。本作のプロデューサーはダークネスのジャスティン・ホーキンスで、ついイロモノ系ハードロックの耳で聴いてしまうが、サウンドの分厚さや音像なども練りに練られており、聴けば聴くほどエクスペリメンタルな魅力に溢れたアルバムに仕上がっている。収録の「(It’s) Too Late Baby」はZEP+Queenのようなダイナミズムに溢れている名曲。2023年には8枚目のアルバム『Dark Blue Night』をリリースし無尽蔵なクリエイティビティを発揮している。もっと日本で話題になっていいバンドだ。