MAGNUM「Kingdom Of Madness」


◎DISC REVIEW
1978年にリリースされた彼らのデビュー作。USのカンサスや、スティクス、スターキャッスル風のサウンドを英国人が焼き直したらといった感触。照り焼きバーガーを日本人が作ったらどうなるかというような感覚だろうか。本作はプログレッシブな曲展開の中に、華麗なコーラスと、ブライアン・メイ風なギターが配されている。初期クイーンが好きな方にはうってつけのバンドだろう。ELOを英国でリリースしていたJETレコードからの発売だけあってポップ感覚が売りのバンドだ。後の6枚目のアルバム『VIGILANTE』(86)はロジャー・テイラーがプロデュースし、80年代的なクイーンサウンドに近づく。やはり初期クイーンを意識したデビュー作の方が出色の出来だ。


 

Tagged

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です